いつか記憶からこぼれ落ちるとしても

隣にじいちゃんが住んでます。御年89歳。
5年前に背骨の病気になってからほとんど歩けません。
隣故に、いつでも会える。だから、これといって、
特別に顔を合わせることはしなかった。


そんなじいちゃんが、とうとう孫の誰が誰だかわからない、
という状態になってしまいました。
一緒に住んでる、いとこでさえ、顔と名前が一致しないと。


数年前はウチの犬と一緒に庭を散歩してたのにね。じいちゃんや父母、
身近な人がどんどん老いていくのを見るのは、自然の摂理とはいえ
やっぱりちょっと悲しい。